Anathema Reaper-呪いの収穫者-

天井にへばりついている"人"。
それはニヤッと不気味に笑い、真下に落ちてきた。

「おひゃあ!!」

廉のフードが風で舞い、捲れる。
彼は変な声をあげ、一歩後ずさった。

真下に落ちてきた奴は、ゆっくり体を起こし、四つん這いのまま廉の方へ這ってきた。
それも、異常に速いスピードで。

「うぎゃあああっ!!」

部屋の中を逃げ惑う廉。
それを冷静に眺めている、リュカと正紀。

「新手のエクソシストね」

「そうですね」

「お前ら言ってる場合か!!」

廉のツッコミが炸裂する。

なんせ、相手の首は自分より低い位置にある。
このままだと、鎌が床に当たり、首を刈ることができない。

< 242 / 331 >

この作品をシェア

pagetop