Anathema Reaper-呪いの収穫者-

もちろん、親には秘密。
先輩の所でバーテンのアルバイトをしていると言っている。
両親はそれを信じて疑わない。

学校の友達にも秘密にしてある。
別に言っても構わないが、バカにされる事が目に見えている。
だったら喋る必要など無いだろう。

そんなわけで今宵も彼は大鎌を持ち、人目につかぬよう街を徘徊している。

「なかなか出ないわねぇ……」

リュカがキョロキョロしながら廉の前を行く。
その目は真剣だ。

< 26 / 331 >

この作品をシェア

pagetop