Anathema Reaper-呪いの収穫者-

カトレアが右手を二人の方へ向ける。
二人は身構えた。

「いい?なるべく彼女を引き付けておいて」

リュカが小声で言う。
正紀はカトレアを見据え、しっかりと頷いた。

「私は廉を引き戻すために、他の事をやらなくちゃいけない。アナタのサポートをできなくなるわ。
だから……死なないで!!」

「当たり前だろ!」

正紀が返事を返し、銃を引き抜く。
リュカは魔法で例の石板を取り出した。

戦う準備は整った。

カトレアがフッと笑い、前へ出ようとする。
それをレンが制した。

「いい。オレがやる」

「でも……」

「こんな雑魚、カトレアが相手する必要ない」

< 262 / 331 >

この作品をシェア

pagetop