Anathema Reaper-呪いの収穫者-
『何で倒したんだよ!?何でだよ!!』
「オレだって嫌だったよ!!すんげー嫌だった!!」
『じゃあ何で――』
「アイツ自身がが殺れっつったから!!お前だって、見てたんだから知ってるだろ!?」
廉も負けじと言い返す。
傷を抉られているようで、心が痛む。
「どうせお前には分かんねーよ!友達殺すとか、そんなことしたこと無いだろ?」
『無いよ!だって、友達なんていなかったし!』
「……」
それはそれで辛いものがある。
廉は口許に苦笑いを浮かべた。
そんな彼に構わず、レンは先を続ける。
『友達なんて下らない。そんなモノ、オレにはいらない』