Anathema Reaper-呪いの収穫者-
廉が聞き返す。
レンは若干頬を緩めた。
『今まで君が何回か来ているこの場所。どこだか分かる?』
「いや……分かんない」
『そうだろうと思ったよ』
「だったら訊くなよ」
思わずツッコミを入れる。
レンは、気にせず説明を続ける。
『ここは、君の心だよ。それも、一番深いところ。心の深淵だ』
「マジでか」
『うん。そして、足元に流れていた水。
アレは、オレ達の融合具合を表してた。
水が無くなった今……オレと君は二人で一人となった』
「そんな……」
廉は目を見開いた。
対して、レンは目を細めた。
『後は、君がオレを認めてくれれば完璧だ』
「……」