Anathema Reaper-呪いの収穫者-

そんな彼を嘲笑うかのように、レンは目を細める。

『感情も何もないけど、オレには分かる。お前って寂しい人なんだな。
この状況で他人が信じられないなんて』

「知った口で言うなよ。他人も何も、お前悪魔じゃん。
それに……この悲しいと思ってる感情も、嬉しいと思ってる心も、全部オレのモノだ!!
お前なんかに理解できるハズがない!!」

『何言ってんだか。あんな友達しかいないくせに』

「失礼な!アイツらナメんな!
……とにかく、オレは認めない。これは、オレの身体なんだ!!」

廉が叫ぶ。
レンは悲しそうにため息をついた。

『やっぱり、オレ達は相容れる事ができないのか……』

しかし、顔は笑っている。

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