Anathema Reaper-呪いの収穫者-

佇む人影。
"人"に見えるが、もうソレは理性を失っており、怪物化している。

廉を見るなり、いきなり襲ってきた。

「へっ!今日のは活きがいいな」

唇をペロリと舐め、鎌を構える。
今の彼は、獲物を狙うライオンを彷彿させる。

相手は廉に掴みかかろうと右手を伸ばす。
彼はそれを右に避け、大鎌を振りかざした。

猫背気味だった相手の背中に鎌が当たり、奴は痛みに呻いた。
その隙を狙い、ためらいもなく首に向かって鎌を振り上げた。

< 31 / 331 >

この作品をシェア

pagetop