Anathema Reaper-呪いの収穫者-

「当たり前じゃん」

『そうか。じゃあ……』

レンが廉から離れる。
そして、彼は大鎌を出現させた。
鎌についているルビーが、光を受けて反射する。

『悪いけど、廉にはここで消えてもらう』

「えっ!?ちょっ……」

レンに対し、廉は丸腰。
廉は円の端まで逃げる。

あたふたする彼の前に、光の玉が現れた。
それが弾け、目の前に大鎌が現れる。

鎌には青い、綺麗なサファイアが光っていた。

いつもと違う武器に対し、戸惑いを覚える。
しかし、そうも言っていられないので手にとってみる。

鎌は以前から使っていたかのように、手に馴染んだ。

『準備は?』

「出来てるぜ!」

レンを見据え、不敵に微笑む廉。
彼は唇を舐めた。

一瞬の間。

次の瞬間、二人は円の中心に向かって駆け出した。

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