Anathema Reaper-呪いの収穫者-

互いの鎌がぶつかり、弾き返される。

レンは一旦下がると、不敵な笑みを浮かべた。

『こりゃあ、骨が折れるなぁ……』

「簡単に諦めてたまるかよ!」

廉も負けじと言い返す。
レンに駆け寄り、正面から鎌を振りかぶった。

彼はそれを弾き返し、鎌の柄で廉の胸を突く。

勢いよく飛ばされ、廉は尻餅をついた。
そしてすぐに立ち上がり、小さく咳き込む。

その隙を狙い、レンがすかさず彼に向かって鎌を横に振る。
廉はギリギリの所でしゃがんだ。

「あっぶねー……首が飛ぶ……」

『何かお互いにギリギリだな』

「これってさ、素手で殴りあった方が案外早く決着つくんじゃね?」

『オレもそう思う』

< 311 / 331 >

この作品をシェア

pagetop