Anathema Reaper-呪いの収穫者-
互いの鎌がぶつかり、弾き返される。
レンは一旦下がると、不敵な笑みを浮かべた。
『こりゃあ、骨が折れるなぁ……』
「簡単に諦めてたまるかよ!」
廉も負けじと言い返す。
レンに駆け寄り、正面から鎌を振りかぶった。
彼はそれを弾き返し、鎌の柄で廉の胸を突く。
勢いよく飛ばされ、廉は尻餅をついた。
そしてすぐに立ち上がり、小さく咳き込む。
その隙を狙い、レンがすかさず彼に向かって鎌を横に振る。
廉はギリギリの所でしゃがんだ。
「あっぶねー……首が飛ぶ……」
『何かお互いにギリギリだな』
「これってさ、素手で殴りあった方が案外早く決着つくんじゃね?」
『オレもそう思う』