Anathema Reaper-呪いの収穫者-

「……」

『……』

廉は首を振り、考えを否定する。
そして、レンの足を払った。

転ぶレン。
彼に向かって、鎌を振る。
レンはそれを横に避けた。

『素手で殴るとか邪道だよ!』

「オレも言ってから思った」

レンが立ち上がり、素早く鎌を振る。
避けきれず、廉は肩に傷を負った。

血が流れる。
何となく痛みを感じる。

「やっべ……」

『とは言いつつ、何か余裕そうだね』

「当たり前だ!焼きプリン派の人なんかに、負けてられっかよ!」

『ふーん……奇遇だね。オレも、スタンダードなプリン派の人とは気が合わない!』

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