Anathema Reaper-呪いの収穫者-

廉の顔が曇る。

そして――彼はいきなりレンに向かって鎌を振った。

突然の事で避けきれず、レンも廉と同じ場所に傷を負った。

「そんな事知ってらぁ!だって、一部始終聞いてたし」

『なんだ。つまんない』

「それになぁ……」

廉は大きく息を吸い、レンに向かって指を突きつける。

「オレはただ、自分の良心に従っただけだ!!」

『……』

「確かに、オレはリュカにけしかけられたかも知れない。
それでもなぁ……オレは"それでいい"と思ったから行動したんだよ。
結果がこうであれ、後悔なんかしちゃいねーよっ!!」

『ふーん……そっか……』

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