Anathema Reaper-呪いの収穫者-
鎌から伝わる確かな手応え。
相手の首はスパンと落ち、転がっていった。
普通だったら血潮が飛び散り、凄惨な現場となる。
しかし転がった首からも、崩れ落ちた胴体からも全く血は流れでなかった。
やがて、傷口から赤い光が飛び出してきた。
光はくるくると回りながら、大鎌に付いている大きなルビーに吸収されていった。
それを見届けると、彼はリュカに向き直った。
「リュカ、よろしく」
「言われなくても分かってるわよ」