Anathema Reaper-呪いの収穫者-

『廉くんへ

偽名だったら残るかなぁ……まぁ、いっか。

この手紙を読んでいると言うことは、もうここに私は存在していないでしょう。

色々と思い返してみたけど、みんなと過ごした日々はとても有意義で楽しかったです。
私も小さい頃に色々な人と関わりを持っていれば、こんな事をしなかったと思います。

多分、私は廉くんに色々と酷いことを言っちゃったと思う。
でも、何やかんや言いつつ、廉くんともっと一緒にいたかったです。

もっと早くアナタに会いたかったな。
でも、今となっては叶わない願いです。

だから、コレを残していきます。
廉くんにもっと勇気が出るように、魔法を掛けておきました。よかったら使ってね。

もう会うことは出来ないけど……
これからも、その素直で純粋なアナタでいてね。

最後になっちゃったけど……
今までありがとう。
廉くん、大好きです。


         山吹蘭』

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