Anathema Reaper-呪いの収穫者-

しかし、当の本人はそんな視線に気付かずに眠り続ける。
呆れた先生が、教科書で彼の頭をひっぱたいた。

「……」

それでも起きない。

「……榊くん、後はよろしく」

「分かりました」

寝ている奴の隣に座っている、榊と呼ばれた生徒は小さく頷いた。
そして、教科書の角で彼の頭を叩いた。

ゴンッと鈍い音が響き、叩かれた生徒は飛び起きた。

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