Anathema Reaper-呪いの収穫者-

楓が横目で廉を見る。
廉は楓に向かって、筆箱に入っていた消しゴムを投げた。

「んなわけあるかぁ!!」

「へぇ、廉って意外と不良だったんだ」

「だから人の話聞けよ!」

廉の投げた消しゴムを華麗にかわし、見下すように廉を見つめる。
そして、呆れたように首を横に振った。

「冗談も通じないんだね」

「うるせーよ」

「まぁ、面白かったからいいや。最近、面白い噂とか無いし……」

楓はブツブツ言いながら、廉の消しゴムを拾い上げた。
そして、正紀の机の上に置く。

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