Anathema Reaper-呪いの収穫者-

「ふぁ~……」

口から欠伸が飛び出す。
それを咎めるように、隣の席の男子が教科書で机を叩いた。

「ひょあっ!!」

何も考えていなかった廉がはね上がる。
彼は隣の席の男子生徒に消しゴムを投げ飛ばした。

「何だよー!さっきからバシバシ叩きやがって!」

「別に。お前には関係ねぇだろ」

「正紀さぁ、もうちょいオレに優しくしてもいいんじゃね?」

「えー?」

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