Anathema Reaper-呪いの収穫者-



廉はとある空間の中にいた。
足元には水が流れており、廉のズボンの裾を濡らす。

壁はなく、どこまでも薄暗い空間が続いていた。

「ここ……どこ?」

バシャバシャと歩く度に水がはね上がる。
ここから抜け出そうと歩くが、歩いても終わりが見えない。

そして、何も無い。

見えない檻に閉じ込められているような、そんな感じ。

「おーい!!」

声を出してみるも、自分の声が反響して虚しく響く。

廉は足を止めた。

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