Anathema Reaper-呪いの収穫者-

『そうだな……オレの事は"レン"とでも呼んでくれればいいよ』

「それオレの名前じゃん!」

『当たり前じゃん。だって君はオレ、オレは君なんだから』

「意味分かんねーよ!」

廉は肩に置かれた手を振りほどき、奴――レンを睨む。

「お前が何を言おうと、絶対にオレはお前を認めない!
何が目的だか知らないけど、お前の好きなようにはさせないからな!!」

『ふーん……まぁ、いいや。そのうち、嫌でもオレの存在を認めることになるだろうけどね』

それだけ言い残すと、レンはフッと笑い、姿を消した。
それと同時に、廉の意識もその場から消えた。

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