素直じゃないあたしを温めて

「まっ、お前が断る訳ねぇし、キスはするって事で決定な」


「ちょ、ちょっとぉ!?」



柳瀬はまたあたしの唇に舌を入れた。



「んっ……」


「舌、引込めんな」


「んぐっ……!!」



苦しい、苦しいんだけど!

何コレ、キスってこんなに苦しいの?



あたしは柳瀬の肩を叩き、

苦しい事を必死に伝えた。


すると、柳瀬はキスをするのをやめてあたしを見て笑った。


「もーっ苦しいんだけどっ、下手くそぉ」


あたしがそういうと、


「はぁ?お前が息してないだけだろ?お前の方が下手くそ!」


「なっ!?」


「次はちゃんと息しろよ?あと、舌引込めんなよ」



そう言うと、また柳瀬は強引にあたしの唇を奪った。
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