素直じゃないあたしを温めて

人を好きになるって、

こんなに幸せな事なんだなって


あたし、初めて知った。



恋っていうのも悪くないかもね。

ありがとう、柳瀬。



キスの最中にそっと目を開けてみると、

柳瀬は目を閉じて、少し真剣な顔をしていたから

笑ってしまった。


そんなあたしに気付き、


「何笑ってんだよ」


「何でもないっ」


教師としての柳瀬の顔じゃなくて

恋人としての柳瀬の顔が見れて、

なんだか面白かったよ。


それに、こんなエロい柳瀬は初めてだったから、

結構吃驚してるんだけどな……


「お前には英語以外にも教える事がたくさんありそうだな……」



そうボソッと呟いた柳瀬の顔は、

意地悪そうな顔をしていた。
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