素直じゃないあたしを温めて

「え?いや、別に言わなくても良いかなって思って……しかも俺らまだ昨日だったら付き合ってねぇし?」


「そういう問題じゃないしっ!!もーっ……知ってたら用意してたのに……」



そう言って、茂里は口を膨らませた。


生徒が教師にプレゼント。

なんか……


それってかなりアブナイな。



「良いよ、ありがとう」


「良くないっ!遅れるけど、また渡すから」



どうして女子ってそんなにプレゼントにこだわるんだろう……

俺はモノより……



「じゃあさ、その代わりに……俺にキスしてよ」


「ええっ!?」



俺の言葉に吃驚して、

しばらくじっと固まる茂里。


「キス、して。茂里から。プレゼントはそれで良いから」


「……分かった」



おお、意外。

絶対嫌!って断るかと思ったのに。
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