素直じゃないあたしを温めて
今の茂里の目は、
初めて会ったときの目とは全然違う。
今の目は、
何か希望の光を見つけたように、
キラキラ輝いていた。
もし、茂里が俺と出会えた事で
変われたって思ってくれるなら嬉しい。
それに、俺も茂里と出会えてよかった。
俺も変われたんだ、茂里のおかげで。
でも、生徒と教師でこんな関係を作ってしまっても良いのか?
そんな事を思う。
……関係ない。
もう好きになってしまったんだから。
俺は、こいつを一生愛すると決めたから。
「茂里」
「なに?」
「……何でもない」
お前を抱ける日はいつ来るのだろうか。