素直じゃないあたしを温めて
夜のヒミツ
「ただいまぁ」
学校が終わってから、
近所のスーパーに寄って食材を買い、
帰って来ると、
もう先に美砂達が家に居た。
「おねーちゃんっ、おかえりーっ!」
千奈と晴季があたしに飛びついて来た。
「ただいまぁ。幼稚園、どうだった?楽しかった?」
「うん!!皆で縄跳びしたよ!僕ね先生に上手って褒められたんだぁっ!お姉ちゃんまた一緒に縄跳びしようねっ」
晴季が満面の笑みでそう言うと、
あたしも自然と笑顔がこぼれた。
あたしの唯一の癒し。
何度この子達の笑顔に救われた事か。
「そうだね!また今度、一緒にやろうね」
あたしが晴季の頭を撫でると幸せそうな顔をしていた。
「あ、お姉ちゃん。今日はあたしが晩御飯作るから……お姉ちゃん、今日ぐらいは休んでよ?」
「美砂……」