素直じゃないあたしを温めて
Warmthに着いて、休憩室に入ると、
拓未くんがイスに座って、ダルそうにしながら携帯をいじっていた。
「あ、琥珀チャン」
あたしに気付くと、拓未くんは
携帯から目を離し、あたしに
笑顔を向けた。
拓未くんの第一印象はかなり最悪だったけど、
接している内に、
普通に良い人だという事が分かって来た。
あたしの考えてる事とか、
すぐに当てちゃって、
それに、結構気が合って二人で
話したりする事も多くなった。
だから、別に拓未くんは“嫌い”じゃない。
でも、女遊びが激しい所は嫌いだけど。