素直じゃないあたしを温めて
柳瀬はあたしに手を振って、
休憩室から出て行った。
突然入ってきて、突然ハグして、突然愛してるって言って、突然キスして、突然帰って行った。
「やっぱり、変な奴……」
あたしはそう呟くと、
更衣室に行って着替えようとした。
「ん?何だろコレ……」
床に紙が落ちていた。
拾って開けてみると、
「090-8xxx-xxxx……電話番号?」
誰のだろう。
あ、さっき柳瀬が落としたのかな?
あたしはその紙をポケットに閉って、更衣室に入って行った。