素直じゃないあたしを温めて
ご飯を食べ終わり、
千奈と晴季を寝かせた後、
あたしはキャバクラに行くための
用意をした。
「お姉ちゃん……私、高校生になったら絶対アルバイトするからね」
「美砂……」
「それまでお姉ちゃんに迷惑かけるけど、皆で頑張ろうね!」
ああ、もうまたため息出る。
今更だけど、
あいつら、自分の子供残して出ていくなんて。
何考えてんのよ。
「ごめんね、じゃあ行ってくる」
「うん、あんまり無理しないでよ?」
「分かった」
ドアが閉まる数秒前、
美砂の不安そうな顔が見えた。
こんなお姉ちゃんでごめんね……