素直じゃないあたしを温めて

あたしはゴクリと息をのみ、

山崎くんが口にするのを待っていた。



山崎くんは俯いて、


ニヤッと笑ったように見えた。



ゾッとした。



前に、「可愛い」と言われた時に

感じた寒気と同じようなものが今、感じた。



あの時あたしが感じたのは間違いじゃなかったんだ……




「簡単に言うと……俺と付き合うか、付き合わないかって言う二択かなっ」



は……？
意味分かんない。



そんなの決まってんじゃ…………



「俺と付き合えば、先生との関係バラさないから、先生は学校に残れる。けど……付き合わないんだったら、俺はバラす。そしたら……先生は居なくなるよ、此処に」


「なっ……！！」