素直じゃないあたしを温めて

「ミズキちゃん、何歳なの?」


「ハタチですっ」


「へぇ~、ピチピチだねぇ……」


そう言ったオヤジはあたしの

太ももに手を置いて、

いやらしい手つきで触って来た。



「ちょっ!!なにすっ……」



駄目……我慢、我慢……


これくらい、我慢しないと……


「なぁんてねっ、でもお触りはあんまりしちゃダメだからねっ」



もう吐きそうになるのを堪えて、


無理矢理な笑顔を作るあたし。

もうやだ、お願いだから離して。


「少しぐらい良いじゃないか。若い子触るのなんて久し振りだからなぁ~」


ああ、もう気持ち悪いっ。



他の先輩たちはこういうの平気なの……?


って……そりゃそうだよね。

そういうの覚悟で此処で働いてるんだから。


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