素直じゃないあたしを温めて
声を出して、思いっきり泣いた。
嫌だ、柳瀬っ。
別れたくないっ。
そばに居たいっ。
どうして……どうしてあたし達は一緒に居ちゃ駄目なの?
どうして……?
「お姉ちゃんっ!」
あたしの異変に気付いた美砂が、
あたしの所に駆け寄り、
抱きしめてくれた。
「お姉ちゃんっ……」
「ううっ、美砂ぁ……美砂ぁ……みさあ……」
そんなあたしに何も言わず、
ただただあたしを抱きしめてくれた。