素直じゃないあたしを温めて
あたしの太ももから
離すことはないオヤジの手。
徐々にあたしの太ももから上にと手がすべって行って……
「やめっ……!!」
「ミズキちゃーん、初指名だよ!!あそこ、よろしく」
「はいっ!!分かりました」
あたしはオヤジの手を太ももからはずし、
「じゃあ、また」
と言ってその場を去った。
助かった……
あのまま触られてたら、
絶対やばかったし……
っていうか、嫌々してる仕事だけど
初指名って何気に嬉しい。
そんなあたしを指名してくれた人って……?
「え……?うそ…………」
あたしは示されたテーブルを見た瞬間、
見事に固まってしまった。