素直じゃないあたしを温めて

やだ、本当にやだ。


こういうの、初めてだし、

それにあたし……



柳瀬ともした事無かった。



ひどく吐き気がした。


あたしは恐怖でいっぱいになり、

体が動かなくて、抵抗が出来なかった。


怖かった。

どうした良いのか分からなくなった。



でも、スッとあたしの服の中に手が入って来た瞬間、



「いやぁああっ!」



そう言ってしまった。



あたしはハッとして、手で口を押えた。



駄目、これ以上山崎くんを傷付けちゃ……駄目だよ……
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