素直じゃないあたしを温めて

なっ……?!

え、……?


ちょっとまって、どういう────



「ばーか。俺が気付かないとでも思ったのか?」



うそ……?

いや、此処は違います風に……貫き通さないと……


あたしは危機を感じ一人で焦りながら、


「なっなんの事ぉ~?あたし、お酒飲めるよ?ハタチだしっ」


「そっかぁ、ハタチだもんねぇ!……って馬鹿。茂里、もうバレてる」



…………



「あーもうなんなのよっ、最悪」


これ以上知らないフリをしても意味がない事が

分かったあたしは、素直に認める事にした。


「最悪。じゃねーだろ、お前自分が何してんのか分かってんのか?」


「分かってるわよ、じゅーぶん。仕方ないでしょ、こうするしかないんだから」



もう何でよりによって柳瀬にバレるの。

余計に面倒になるじゃん。
もう色々最悪。

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