素直じゃないあたしを温めて
「えーっと……盛り付けとかする係って言うか食事係みたいなやつ?まぁ、それが良い人ー」
いつも思うけど、この人学級委員のくせに本当に適当。
あたしはそんな事を思いながら、
真っ直ぐに手を挙げた。
意外にも手を挙げた人が多く、
一人定員オーバーしてしまった。
そして、その時に感じた嫌な予感は当たった。
「私、琥珀ちゃんのメイド姿超見たいんだけど!」
そう大きい声で言ったのは、
朝もあたしに質問攻めしてきた、
クラス一派手な女子。
「え……」
あたしは学級委員とその女子の顔を交互に見た。