素直じゃないあたしを温めて
そして、学校が終わり、Warmthに向かう途中
あたしはイライラしながら柳瀬の隣を歩いていた。
「んな怒んなよー」
「ばか!柳瀬のばか!まじでむかつく!」
「良いじゃん、メイド。俺、超見たい」
「ふざけないでよーっ!あたし、ほんとヤダ……」
あたしがメイドとかそういうのが嫌いだって分かってるくせに……
本当に本当にこの人はSだとしか思えない。
「茂里、似合うと思うよー?エロくなりそう」
「ばーか!!」
あたしは柳瀬のほっぺたを思いっきり引っ張った。
「いってぇな!ったく……悪かったよっ」
「ほんとだよー、せっかく今年は楽しんでみようかなって思ってたのに……」
あたしが弱々しくそういうと、柳瀬はあたしの顔を覗き込んだ。