素直じゃないあたしを温めて
「仕方がない?此処で働くのが仕方ないとでも言うのか?」
「そうよ。お金のためよ。…………あーもう分かったから。辞めるから。辞めろって言いに来たんでしょ?だから辞めるって」
どうせ、校長にこの事話すんだろうな。
そしたらあたし学校辞めさせられるかも。
まぁ良いや。
おばあちゃんには悪いけど、
あたし別に高校行きたかった訳じゃないし。
そしたら、今まで高校に使ってたお金、
他にまわせる。
そう。
なら別に高校なんて辞めても良いんじゃないの。
「ちょっと来い」
「ちょ、何すんのよ!?」
柳瀬はあたしの腕をつかんで、
席を立った。