素直じゃないあたしを温めて
拓未くんは笑ったあたしを見て、
ニコッと微笑んでから
何か思いだしたようにあたしの目をみて言った。
「あ、そういえば琥珀チャン土曜日の打ち上げ来るよね?」
「へ……?打ち上げ?」
あたしは何のことか分からず首をかしげていると、
「あれ?何にも聞いてねぇの?」
あたしはコクンと頷くと、
「今度の土曜日でね、この店のオープンから二年経つんだ。だから二周年パーティーみたいな?そういうのやるかって話出たんだけど……琥珀チャンも来る?」
「そうなんですか、面白そうっ!もちろん行きます」
「あ、樹理さんが家族とか連れてきても良いよって言ってたよ。皆居た方が楽しいからって。あ、彼氏サンとかも呼べば?」
あたしは拓未くんの一言に少し顔が赤くなった。