素直じゃないあたしを温めて

そんなあたしにふふっと笑った拓未くんは、



「まぁ、彼女居ない俺にとってはラブラブ見せつけられんのまじで腹立つかもなぁ」


「えっ!?」


「嘘うそっ、つーかたまに彼氏サン此処来てるから前からラブラブ見せつけられてるっつーのっ」



あたしはまた拓未くんの言葉に

かぁっと顔が赤くなった。



そんなに、いちゃいちゃしてるつもりは無かったんだけど……

そう見られてたなんて。



そう思ったらかなり恥ずかしくなった。



「じゃあ、俺先行くなぁ」


「あ、はい。あたしも着替えてからすぐ行きます!」



拓未くんはあたしにニコッと微笑んでから休憩室を出た。
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