素直じゃないあたしを温めて
代わりの温もり
「何でわかったの?あたしがあそこで働いてるって事」
「後つけてきたから」
「はぁ!?何それ、ストーカーじゃんありえないっ」
何なの、それ。
じゃあ、あたしがさっき歩いて
来てたのを見てたって事?
「名前は伏せるけど、ある生徒が茂里が夜にあそこをウロチョロしてるのを見たって前に聞いたんだ」
「……」
余計なお世話だよ。
あたしなんかほっとけっつーの。
「初めはたまたまだと思ってたけど、お前寝てないとか、本当は寝たいみたいな事言ってたし、心配になって」
「あたしの心配?」
「ああ、まさかあんな店で働いてたとはな」
「……」
あたしだって、
別に好意で働いてた訳じゃないんだけど。