素直じゃないあたしを温めて

「これからは仲良くしよーぜ琥珀ーっ!」


「いててっ」


由香ちゃんはあたしの肩に腕を回して、満足そうにケラケラ笑っていた。



「琥珀チャーン!」


「ああっ!拓未くんっ!」



廊下から拓未くんが手を振ってこっちに来ていた。


この学校の学園祭は誰でも来て良いという制度になっていて、

今回は丁度バイトが休みだったらしいから拓未くんにも来てもらった。



「おねぇちゃぁん!そのお洋服、かわいい~」



隣には拓未くんと手を繋いだ千奈と晴季。

その少し後ろに美砂。


土曜日だから、美砂も学校が休みで来てくれた。



「ごめんね、一緒に連れて来てもらっちゃって」


「全然。まぁ千奈ちゃんからのラブコールは受けまくってるけどな」


「あははっ」


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