素直じゃないあたしを温めて

「ねぇ、俺ってさ……琥珀チャンの彼氏に嫌われてるのかな?」


「え……?どうして?」


「何か、さっきから睨まれてる気がする」


「……?」



あたしは柳瀬の方を見てみると、
柳瀬と目が合い、

すぐに目を逸らされた。


「……何あれ」


まだメイド服がどーので、怒ってるの?

柳瀬だって執事ノリノリでしてるくせに。


「気にしなくても大丈夫。あの人子供だから」


と、あははとあたしが笑うと、



「そう?なら良いんだけど」



自分だって女の子に笑顔振りまいて
キャーキャー言われながら接客してんじゃん。


何か……ムカついてきた。
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