素直じゃないあたしを温めて
学生じゃない、一般人の人に
「萌え~」
と言われ、
他校の人に
「メアド教えて」
と言われ、
同じ学校の人に、
「可愛い」
と言われ、
あたしの評判は結構良くて。
そしてクラスの皆もあたしのそのノリノリな接客に引くほど驚いて。
でも、その中で柳瀬はずっと嫌そうな、イライラしている表情であたしを睨み、
あたしが次の接客に行こうとした時、
「馬鹿」
とあたしの隣に来て、そう小さい声で言って、
あたしのポケットに何かを入れた。
振り返ると、教室を出て行こうとしている柳瀬が見えた。