素直じゃないあたしを温めて
「出掛ける……?何処に……?」
あたしは立っている由香ちゃんを見上げ、口をポカンと開けた。
「着いてからのお楽しみ~。さっ、そんな服じゃ外出られないだろうからさっさと着替えて!ほら!」
とあたしを無理矢理立たせ、
背中を押した。
あたしは言われるがままに着替え、
くしゃくしゃだった髪の毛も
由香ちゃんにくしでとかれ、
手を引っ張られ、外に出た。
相変わらず強引な由香ちゃんに戸惑ってしまうけど、
羨ましくも思える。
思い切って行動できる人って、
限られてると思う。
あたしは優柔不断で、どうしようもない奴だから。