素直じゃないあたしを温めて

あの時の記憶が鮮明に蘇る。


「あの人達とっ……あの人達と同じ事したっ……!!」



両親と……!!
両親と同じ事をあたしはっ…………!!



行かないで。



2度も同じ思いをあたしはあの子達にっ……!!





「いやあああああああああ────っ……!」



あたしはその場に座り込み、頭を抱えた。

もう頭が混乱して何が何だか分からない。




体が震えて止まらない。


自分が憎くて憎くて仕方が無い。





あたしのした事は────





「お姉ちゃん!!」



美砂のそう叫ぶ声が聞こえたと同時に、あたしの意識はそこで途切れた。

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