素直じゃないあたしを温めて

昨日の涙の理由も、あたしが“したい”事も。

もう、今ならハッキリと分かる。



変な言い方だけど、川西さんにありがとうかな……なんて。




これで、けじめが付いたって言うか。


元々、もう学校なんて行かなくても良いって思ってたし。

それに、ずっと休んだりしていたから、出席日数も足りなくなってるだろうし。



それに……


もう、柳瀬の顔を見るのが辛いから。



「はぁ……」



この広い青空を眺めていると、

ちっぽけな自分に笑いたくなる。




でも……あたし、決めたよ。


ねぇ、柳瀬。



あたし、ちゃんと自分で決めたんだ。


あたし────……



「やっぱり此処か」




はは、やっぱり。

来る気がしてた。



……ううん。

待ってた。
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