素直じゃないあたしを温めて
ねぇ、あたしは……何?誰?どうしたいの?どうするの?
「もう、分かんないよ────」
カーンカーンカーンカーン
踏切音が大きく鳴り響く。
「おばあちゃんの所行こうかな」
おばあちゃんの所……
おばあちゃんに会いに、行こうかな、あの優しい笑顔、見に行きた────
「──にやってんの!!」
視界がぐらっと揺れ、目の前から踏切が消え、
ガタンガタンと電車の通る音が後ろから聞こえた。
バチンッ
それに負けないほどの大きな音を立てた。
同時に、頬に痛みも感じた。
「なにやってんの!!」
目の前で顔を真っ赤にしながら大声で叫びながら、あたしの肩を前後に揺らした。