素直じゃないあたしを温めて
「いや、だって俺がお金あげる訳にもいかないだろ。
茂里の家で働ける人って言ったら、お前しか居ないだろ?」
「いや、そうだけどさ……」
「じゃあ、俺またそのいとこに連絡しておくから!」
「……」
強制的に決まった、
カフェでのアルバイト。
他の教員に柳瀬が勧めたって事が
バレたらどうするつもりなんだろう?
何にも考えないで、
近くにある事だけを見る柳瀬。
「子供みたい」
「あ?」