素直じゃないあたしを温めて
衝撃の事実
後ろから見える美砂の背中は、
いつもより大人に見えた。
……一体、何の話なんだろうか?
どうして、おばさんからの話なんだろうか。
おばさんの家に着くまであたし達はずっと無言で、
あたしはただ美砂の後ろについて行くだけだった。
「……美砂、元気にしてる?」
家に着いて、中へ入って行こうとする美砂にそう問いかけると、
「私は大丈夫だから、心配しないで」
振り返らないでそう言った。
あたしは美砂には見えないけれど、
小さく頷いて、後ろについて行き、中に入った。
「お邪魔します」
かなり久し振りに来たこの家は、
“幸せ”な匂いが漂っていた。