素直じゃないあたしを温めて

「あたしが……お母さんを守るから」


「子供に言われちゃうなんて、情けない母親ね……」




決めた。


あたしはこれから……




「こっちで暮らす」


「え……?」



お母さんと美砂が同時に声を出し、

驚いた表情であたしを見つめた。



「こっちで暮らして、あたしがお母さんの面倒を見る」


「何言ってんの、学校は……?」


「あたし、学校は辞めたから」


「……」




これからは、こっちで暮らして……


お母さんの胃ガンも治って、
心理カウンセラーの勉強をして、資格を取って、働いて……



それが、今のあたしの夢だ。
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