素直じゃないあたしを温めて

「うん……今まで有難う。これからも、友達で……ね?」


「おう。……またな」


「じゃあ、ね……?」


「良いから早く行け!俺、泣きそうだから……こんな顔琥珀チャンに見られたくねぇ……」


「拓未くん……」


「良いから!」



拓未くん、今まで有難う。


今のあたしは、貴方が居てくれたからだって言ってもおかしくないんだよ。



だから……


「また会いに来るね!じゃあね!」



そう言って、あたしは笑顔で手を振った。




さようなら、拓未くん。



ありがとう、拓未くん。
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