素直じゃないあたしを温めて

「……Will you marry me?」


「……え?」


「俺、一応英語の教師だからな!」



そう言ってニコッと微笑んだ柳瀬が取り出したのは、

金色の可愛らしい小さな星が付いたネックレス。




「Will you marry me?」


「……Sure!」



そう言って、また柳瀬の胸の中に飛び込んだ。



「……」


静かにあたしを起こし、そのネックレスを付けてくれた。


「俺は、シルバー」


きらりと胸元に光って付いていたのは、あたしにくれたものと同じで。


柳瀬の方には

“FOR”

あたしの方には

“EVER”




……“FOREVER”

永遠に。
< 436 / 440 >

この作品をシェア

pagetop